敵を倒したいのだったら、敵を知ってください。そして、敵を友達に変えたいのだったら……彼らの話に耳を傾けてください。
ジーン・ホフマンさんは半世紀にわたり、平和運動を続けています。彼女はこう信じています。「敵とは、言い分を聞いていない者である」と。ジーンさんは「思いやりのある聞き込み」と名づけられた和解テクニックを開発しました。このテクニックは中東やアラスカで使われ、効果を発揮しました。アラスカでは、ネイティブアメリカンと狩猟者との間で紛争が起こっていたのです。
彼女は、カリフォルニア州にある自宅で、私に次のように語りました。「『力は正義なり』という考え方は私たちのためになりませんでした。戦争は私たちに損害をもたらしたのに、人々はそのことを認めたがりません。人々は勝利を美徳とみなしていますが、美徳とは勝つことがすべてではないはずです!私たちひとりひとりの中に真実があります。人は誰も真実の場所からやってきたのですから、努めて思いやりの念をはぐくむべきです」。
40年近くにわたり、ジーンさんは、ベトナム出身の仏教徒であるシッチ・ナト・ハンさんに敬意を抱いています。ハンさんは、60年代後半にアメリカに渡り、平和原則を説いているのです。彼が提唱する平和への三段階はシンプルな知恵に基づいています。
1.関係者全員の苦悩に耳を傾ける。
2.関係者全員の苦悩をお互いに伝え合う。
3.関係者全員を寄せ集め、互いの言い分に耳を傾ける。