科学者の一団が古代ギリシャの神託に関する秘密を発見しました。デルフォイの神殿では、女性の神官がトランス状態を催すガスを吸い込むことによって、未来を予言したと伝えられています。この儀式が実際におこなわれたことを示す証拠を、考古学者のジョン・ヘールに率いられたアメリカのチームが発見したのです。
2000年前の記述によりますと、甘い香りのガスを寺院に充満させることによって、神官は未来を垣間見ることができたと伝えられています。従来この説は科学界から異端視されていましたが、ヘール氏に率いられたチームがアテネの北西160キロメートルのところにあるパルナサス山を発掘してから、事情が変わりました。古代ギリシャの神官は地下に作られた寺院の部屋で当時の大事件を予言したと伝えられているのですが、この言い伝えが事実であることが明らかになったのです。
科学者は寺院の真下で二本の断層線が交差していることを発見したのです。これらの断層線が、地下に造られた「予言の間」と呼ばれる部屋に水とガスを送り込んだのです。このパズルを解く最後の手掛かりになったのは、エチレン(精神を変容させる働きのあるガソリンをベースにしたガス)の発見でした。
当時、神官はガス入りの水を張った鉢を覗き込み、オイディプス王に不吉な未来を警告したと伝えられています。この予言にもかかわらず、悲劇の王、オイディプスは自分の父親を殺し、実の母親と結婚しました。
神託の言葉は往々にして謎に満ちており、解読するのが困難でした。クロイソス王が軍事行動について神託を求めたところ、神官は王国の破壊を予知しました。残念ながら、クロイソス王はその王国が自分自身の王国リディアを指していることに気づかなかったのです!
★神託はどのようにもたらされたのか?
この謎を解く鍵は、古代寺院の壁に刻まれた言葉「我を知れ」にあるのかもしれません。
自己認識を求めることによって、神秘家が「神託時間」と呼ぶものにアクセスすることができます。この神託時間では、過去と現在と未来がひとつに融合しています。
有名な心理学者、カール・ユングは、これをシンクロニシティと呼びました。ユングは、中国の易経や西洋のタロットなどの「個人的な神託」の背後に、この力が潜んでいると考えました。
ノストラダムスや、アメリカの霊能者エドガー・ケイシーは近年に生まれた「神官」の例です。彼らの予言は徹底的に吟味され、解釈されました。