あなたの頭脳を明晰にする練習をご紹介しましょう。必要なものは一つだけ……あなたの想像力です。心をリラックスさせ、夢の世界におつきあいください。
今あなたはエレガントなホテルのロビーにいます。あなたは床に敷かれた豪華なじゅうたんの上を歩いています。外は喧騒に満ちていますが、ここは大都会の中のオアシスという感じです。通りがかりのスタッフが微笑み、あなたに向かって会釈します。富裕な泊り客が尊敬に満ちたまなざしをあなたに投げかけます。あなたはエレベーターに向かって歩いていきます。清潔な制服を着たエレベーターの係員があなたのためにドアを押さえてくれます。その係員は私です!
私はあなたの目をじっと見つめ、次のように言います。「このエレベーターはあなたの心のピントを合わせ、明晰の頂点へとお連れします。これから私たちは雲の上にそびえる尖塔のてっぺんへと上がっていきます。そこでは空が晴れ渡り、空気は新鮮な水のようにヒンヤリと澄んでいます。どうぞ中へお進みください。」
あなたはエレベーターの中に足を踏み入れます。じゅうたんはフカフカで、壁にはよい素材の羽目板が張られています。扉にはキラキラと輝くクリスタルの羽目板が取り付けられています。私はボタンを押します。扉の上で階を示すオレンジ色の光がつきます。
私は優しく威厳のある声であなたに話しかけます。「階を一つ上がるたびに、あなたの心はそれまでの二倍、鋭敏になります。」
あなたは私の言葉を信頼しています。「上に参ります。1... 2... 3... 4... 5... 6... 7... 8... 9... 10!」扉が開き、まぶしい光が注ぎ込みます。あなたは息を深く吸い込みます。新鮮な空気があなたの肺を満たします。
私は話を続けます。「あなたの頭は冴え渡っています。あなたの思考は明瞭で、集中力に満ちています。あなたは軽さとエネルギーにあふれています。扉を通り抜けたら、あなたは自分の世界に戻ります。今日一日、あなたの頭脳は明晰で、集中力を発揮できるでしょう。あなたは軽さと元気にあふれており、最高の状態にあります!」
今ご紹介したのは実のところ催眠術です。あなたは心のパワーを使って、自分自身に催眠術をかけたのです。
1から10まで数えることによって、人はより深いトランス状態に入ります。モノクロのB級映画に登場する精神分析医はオーストリア訛りで次のように言いますよね。「あなたは眠くなる。もっともっと眠くなる。あなたは深い眠りに入った。深い、深い眠りに入った。」それぞれの言葉はあなたをリラックスさせ、より深い状態へと導く効果があります。